今回は「ㅎ変則活用」について詳しく解説します。
語幹がㅎパッチムの形容詞に아/어形が付く際、パッチムㅎが脱落し、아/어がㅐに変わる
語幹がㅎパッチムの形容詞に으が続く際、パッチムㅎと으が脱落する
「そうだ＝クロッタ（그렇다）」「赤い＝パルガダ（빨갛다）」をはじめ、日常の中で使う機会の多い形容詞ばかりですので、ぜひこの機会にここでマスターして頂けたらとお思います。
※更新状況はX ok_kankokugo にてお知らせしています※
ㅎ変則活用について
ㅎ変則活用とは、
- 語幹がㅎパッチムの形容詞に아/어形が付く際、パッチムㅎが脱落し、아/어がㅐに変わる
- 語幹がㅎパッチムの形容詞に으が続く際、パッチムㅎと으が脱落する
上記の変則的な活用のことを言います。
該当するのは形容詞のみ（좋다を除くすべての形容詞）で、ㅎパッチムの動詞（놓다など）は正則活用となります。
ㅎパッチム＋아/어形
語幹がㅎパッチムで終わる形容詞に아/어形が付くと、パッチムㅎが脱落し、아/어がㅐに変わります。
※ㅑ/ㅕの場合はㅐ/ㅒとなる※
【例】
そうだ＝クロッタ（그렇다）
- 【原形】그렇다
- 【原形の다を省く】그렇
- 【ㅎが脱落】그러
- 【러の어がㅐに変わる】그래
後ろに요を付け加えれば、「～です」と丁寧な表現となります。
【例2】
青い＝パラッタ（파랗다）
- 【原形】파랗다
- 【原形の다を省く】파랗
- 【ㅎが脱落】파라
- 【라の아がㅐに変わる】파래
【例3】
白い＝ハヤッタ（하얗다）
- 【原形】하얗다
- 【原形の다を省く】하얗
- 【ㅎが脱落】하야
- 【야がㅒに変わる】하얘
아/어形
아/어形とは、ㅂ/습니다よりも柔らかく会話でよく使われる表現です。
아/어形の作り方に関しては、下記「ヘヨ体の作り方」にて詳しく解説しています。
ㅎパッチム＋아/어形 例一覧
| 日本語 | 原形 | 아/어 요 |
|---|---|---|
| そうだ | クロッタ 그렇다 | クレヨ 그래요 |
| どうだ | オットッタ 어떻다 | オッテヨ 어때요 |
| 赤い | パルガッタ 빨갛다 | パルゲヨ 빨개요 |
| 黄色い | ノラッタ 노랗다 | ノレヨ 노래요 |
| 白い | ハヤッタ 하얗다 | ハイェヨ 하얘요 |
| 真っ黒い | ッカマッタ 까맣다 | ッカメヨ 까매요 |
| 丸い | トングラッタ 동그랗다 | トングレヨ 동그래요 |
ㅎパッチム＋으
語幹がㅎパッチムで終わる形容詞に으が続く際、パッチムㅎと으が脱落します。
※母音으で始まる活用語尾の例＝～なら 으면、現在連体形 은など※
【例】
どんな～＝オットン（어떤）～
- 【原形】どうだ＝어떻다
- 【原形の다を省く】어떻
- 【現在連体形 은を付け加える】어떠＋은
- 【ㅎと으が脱落】어떤
【例2】
黄色い～＝ノラン（노란）～
- 【原形】黄色い＝노랗다
- 【原形の다を省く】노랗
- 【現在連体形 은を付け加える】노랗＋은
- 【ㅎと으が脱落】노란
【例3】
そうなら＝クロミョン（그러면）
- 【原形】そうだ＝그렇다
- 【原形の다を省く】그렇
- 【～なら 으면を付け加える】그렇＋으면
- 【ㅎと으が脱落】그러면
ㅎパッチム＋으 例一覧
| 日本語 | 原形 | ㅎパッチム＋으 |
|---|---|---|
| そうだ | クロッタ 그렇다 | クロ 그러 |
| どうだ | オットッタ 어떻다 | オット 어떠 |
| 赤い | パルガッタ 빨갛다 | パルガ 빨가 |
| 黄色い | ノラッタ 노랗다 | ノラ 노라 |
| 白い | ハヤッタ 하얗다 | ハヤ 하야 |
| 真っ黒い | ッカマッタ 까맣다 | ッカマ 까마 |
| 丸い | トングラッタ 동그랗다 | トングラ 동그라 |
- ～なら、～したらの場合は、表「ㅎパッチム＋으」の後ろに면を付け加える
- 連体形の場合は、赤い～＝빨간のようにㄴを付け加える
まとめ
ㅎ変則活用とは、
語幹がㅎパッチムの形容詞に아/어形が付く際、パッチムㅎが脱落し、아/어がㅐに変わる
語幹がㅎパッチムの形容詞に으が続く際、パッチムㅎと으が脱落する
変則的な活用のことを言います。
「良い＝チョッタ（좋다）」以外すべてのㅎパッチムの形容詞が該当します。また、動詞は該当しないため、ㅎパッチムの動詞は正則活用となります。